こんにちは!!
上田です。


「握り物?挟み物?」ツールメーカーと言えば・・・
創業から今年で135年という歴史を持ち、高品質と長寿命を両立しつつ、他メーカーにはない独創的かつユニークな構造の特許を多数持つ、ドイツ KNIPEX(クニペックス)社の製品ではないでしょうか。
世に出回る、主要プライヤーの礎を築き、今も尚、新しいプライヤー開発に情熱を注ぐプライヤーメーカーのリーダー的な存在です。
本日は世界No.1の握りものメーカーと言っても過言ではない、KNIPEX(クニペックス)社のアイテムをご紹介させて頂きます!

こちらは先日のスタッフブログでご紹介させて頂いた「KNIPEX(クニペックス) メカニックプライヤー モデル:3891-200」ですが、先端が特殊形状となっている為、プラグコードや径が細めのホース等、丸いものを掴む、またカプラーを外す際にも活用できるプライヤーです。
クニペックスでは、上記のプライヤーにメカニックプライヤーという名称が与えられていますが、このシリーズには他にも様々な用途に適した他形状のモデルが設定されています。

こちらのモデルがスタンダード形状とも言われる、ストレートタイプ(モデル:3811-200)です。
先端はストレートとなり、奥まった箇所の対象物を作業するのに適したモデルです。
尚、メカニックプライヤーシリーズは全長が200mm(一部モデルを除く)となっています。

次なるモデルは、先端が40°の角度が付いたベントモデル(モデル:3821-200)です。
奥まった箇所で、直線的にアクセスできないケースで有効なモデルですが、プロメカニックさんは裏面にした状態で、曲がった部分を使ってやや幅広のホースバンドを縮める際に活用されています。

こちらのモデルも先ほどと同様に角度が付いたモデル(モデル:3871-200)となりますが、こちらは先端ではなくジョイント部に近いところから曲がっています。
また、USA大手M〇Cツールにも、かなり以前からOEM供給されているプライヤーでもあります。

こちらの2モデルは非常に変わった先端角となっています。
(クランクヘッドモデルA(モデル:3881-200A)50°x50°)

(クランクヘッドモデルB(モデル:3881-200A)50°x90°)
他メーカーには設定がない角度となっているのが、大きな特徴です。
この様な角度を設けると、先端やノーズ部分の合わせが非常に難しくなるはずなのですが、いずれのモデルも綺麗に左右対称となっており、また先端がきっちりと合わさっています。

今回はご紹介出来ませんでしたが、メカニックプライヤーには先端形状だけで全6種類のプライヤーが設定されています。

余談ですが、クニペックスだけでは在りませんが、通称ラジオペンチと呼ばれるニードルノーズプライヤーが存在します。
クニペックスにもラジオペンチという名のアイテムが存在します。
その為、ラジオペンチとメカニックプライヤーの違いが分からないと言った声を良く聞きます。
この違いは、ジョイント上部にワイヤーカッターが設けられている点と掴み面がパラレル(平行)カットとなっているモデルがラジオペンチで、クロスカットとなっているモデルがメカニックプライヤーとなります。
クロスカットの方が、どの方向に対しても滑りづらくなっています。
(先端が細くなっている形状のプライヤーなので、大きな力を加えて先端で掴んだり、こじる、掴んで回す等の作業を行うと、先端合わせの変形や破損等に繋がりますのでご注意願います。)
また、ラジオペンチでは、全長が125、140、160mmとなり、200mmモデルは存在しません。

私自身も以前無名メーカーのロングノーズを使用していたのですが、ここぞといういう時に滑ってしまう為、クニペックスに変えてみたのですが、それ以来、作業時にイライラした覚えがありません。
実際に使用してみると実感出来るツールの一つです!!