本日は、飛行機メンテナンス用ツールを供給しているヨーロッパメーカーとしても名高い、ドイツ STAHLWILLE(スタビレー)社から新型トルクレンチが日本に到着となりましたので、早速紹介をさせて頂こうと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、スタビレー社は、トルクレンチを世界で初めて製品化したメーカーでもあります。

トルク可変構造には、通常コイルスプリングが使用されているのが一般的ですが、スタビレーは独自の板バネとベクトルループによって制御を行っている為、その精度の高さは勿論、使い易さの面のみならず、耐久性でも世界中のプロメカニックやハードユーザーから信頼を得ているトルクレンチでもあります。
この構造により、実際に力を掛けた時にしかバネに対して負荷が発生しないので、使用後にトルク調整目盛を戻す必要がありません。その為、特に固定したトルク値で繰り返し作業を行うケースでは、非常に重宝します。
又、この様な理由から耐久面でも定評があります。

既存モデルとしては、グリップエンドにトルク調整ダイヤルが設けられた730Nシリーズがありましたが、今回新しく追加されたモデルは、730Nシリーズよりも前に設定されていた730シリーズをより使いやすくチューニングされたモデル「730 QUICK」シリーズです。
グリップエンドと若干のグリップ形状の違い以外は、730Nシリーズの特徴を引き継いでいます。
そして最も大きな違いは、トルク調整部分にあります!

730 QUICKシリーズは、その名の通り素早くトルク調整が行えるようにスライド式になっているのです!
さらに目盛が見やすい様に、トルク値の窓の部分に拡大レンズが装備されました!

スライドコントロールバーは、通常の状態ではロックされており、トルク値が変わらない様になっています。
ロックを解除するには、グリップエンドにあるリリースレバーを操作します。

それでは実際に調整してみます。
リリースレバーを押し下げ、同時にスライドコントロールバーを動かします。
早い!!この一言に尽きます!
唯一の難点を上げるとすれば、トルク値の細かい調整が730Nシリーズと比較してコツがいると感じた点です。 只、トルク値変更は他のどのメーカーのモデルよりも早く行えますので、どちらの機能を重視されるかではないかと思います。

最小値から最大値までにトルク設定を変えるのにものの1秒もあれば事足りてしまうのですが、この素早さから730 QUICKの名称の所以は来ています。

一般的なグリップを回してトルク調整を行うプリセットタイプでは、大きなトルク値に変更する場合、モデルによっては結構な時間と手間を要してしまう事は避けられません。

測定トルク値を数多く変更される作業などでは、非常に便利な機能である事に間違いありません。

尚、ヘッドの差替えは730Nシリーズと同じ構造となっており、緑のプッシュボタンを押せばロックが外れ、ヘッド部分が取り外せます。

また、本体の裏側を上にして取り付けることも出来る様になっており、この状態で取り付けると逆ネジ対応となります。尚、裏側にはプッシュボタンがありませんので、取り外しの際は穴にピンポンチ等の細めの棒で内部のピンを押せば取り外せます。

スタビレーからはラチェットヘッド以外にも、リング(メガネ形状)ヘッドやオープンエンド(スパナ)ヘッド等、様々な種類がラインナップされていますので、ラチェット+ソケットではスペースに余裕がなく入らないといった状況ではとても重宝するアタッチメントです。

[caption id="attachment_1391" align="alignnone" width="700"] dav

そして今回、日本での発売を記念して、スタビレー QUICKキャンペーンと題し、本体価格のみにて、ラチェットヘッド&クリアーケースサービスとなります!!
期間&数量限定となりますので、この機会をお見逃しなく!!!