最近各店、海外からのお客様が多い様に感じます。

通訳の方と一緒に来店されたドイツのエンジニアの方、旅行のスケジュールに当店を入れて頂いたグァムからお越しのお客様、店舗の前で記念撮影をされておりました。鈴鹿のレースに合わせてご来店頂いた7名のモトGPメカニックさん達等々・・

書ききれない程ご来店頂くその理由をお尋ねすると、外国の方が個人のブログやフェイスブック等で、当社を紹介している頂いているのだとか。非常ありがたい事です。

ご来店頂いたお客様の笑顔を見ていると“工具好き”に国境は無いと痛感します♪

しかし海外からご来店頂くお客様におかれましては、ソケットメーカー「KOKEN」の認知度の高さに驚かされます。

店に着くなり「KOKENは何処にある?」と、KOKEN製品を求めてご来店される方も多く、特にヨーロッパは、その傾向が強い様に感じています。

先日「Mr.KOKEN」と呼ばれる、KOKENの営業部長様とお話する機会に恵まれました。

その際、質問や提案等させて頂いたのですが、普段私が感じていた疑問点等、非常に丁寧に教えて頂きましたので、今回は日本以上に!?海外でも人気が高いKOKENに関する話題に触れてみたいと思います。

工具屋駆け出しの頃、ハンドツールとインパクトツールの違いや特性を覚える中で、ハンドツールは硬く、逆にインパクトツールは軟らかいと教わり、ずっとその概念でいましたが、「どうやらKOKEN製品は逆らしい」という噂を聞き、その点に関してお尋ね致しました。

一般的には・・・
ハンドツール →耐摩耗性を上げる意味で硬い、よって耐衝撃性能は劣る
インパクトツール →耐衝撃性能を上げる意味で軟らかい、よって耐磨耗性能は劣る

ところが、KOKENが、研究、開発を続ける中で到達した最高の物は、「ハンドツールソケットよりも硬い」製品ができあがったのだとか。相反する特性を上手く融合させたのが現在の製品という訳です。

ちなみに、上記画像にある、2ピースタイプのソケットと1ピースタイプのソケットなら、どちらが強く長持ちすると思いますか?

以前であれば、1ピースはガタ付きが出なく長持ち・・となるのですが現在では技術が進み、ほぼ互角の強度が得られるそうです。

また黒色のソケットは、全てインパクトタイプに見えますが、ドライブ角の差込口に横から穴が空き、リングの溝が切られた物がインパクト用、穴も溝も無い物はハンドツール用となりますので、ご注意を。

左上の画像に写るのは、ソケット内部の形状を写した物ですが、緑の矢印が見えるソケットはサーフェイスと呼ばれ、右側が通常の6角ソケットです。

サーフェイスソケットは「ナメ難い」と言われますが、ナメ難い理由を「形状の違い」で説明されている事が多かったのですが、お客様の報告や実体験から疑問を感じていました。

そこで、質問をすると「形状による差はありません」「影響するのは精度です」と、はっきり仰っていました。

要は六角二面幅の「公差を詰める事により、ナメ難くしている」という事で、あの独特の形状は、ボルト・ナットに差し込み易くする為の、いわば「作業性」を重視した結果の形状との事です。

何だか胸のつかえが取れた瞬間でした。

又、右上の画像に写る、首振りエクステンションバー形状は、今は他社でも多く見かける様になりましたが、パテント(特許)を持っているのは、実はKOKENなのはご存知でしょうか?

派手にアピールする事は無くとも、実は高い技術力を有するメーカー姿勢に、「日本」を感じてしまうのは私だけでしょうか?

上記画像のボールジョイントも、他社製品では二周りも大きく、強度も無いことから、あまり一般的では無い印象でしたが、KOKENより発表された時は驚いたのを覚えています。

他社よりもコンパクト!他社よりも高強度!特に1/4Drのボールジョイントは、サイズと強度を両立している「良品」は、中々お目にかかれませんよ!

何かご不明な点が御座いましたら、お気軽にスタッフまでお問い合わせ下さい。